シャルマの未来予測 を読んでみて 5

第五章は【地政学】について

貿易による経済発展には3つのフェーズがあり、

1,近隣諸国との自由貿易協定による活発化

2,経済大国間の交易ルートに乗ること

3,国内の第2都市の発展

 

1の好例はドバイなどで、排他的だが資源を持った国(サウジなど)との国際的なハブになっており、安全と自由によって外貨を集めている

2はベトナムポーランドなど。大国間の海路の導線上にある国はそもそも有利で、政治的に安定して、開かれた国であることをアピールしていくことが重要である。地中海ルートでかなり有利な位置にあるアルジェリアスーダンは、政治的に安定していないので素通りされてしまう

3は交易拠点となった1都市に富が集中すると内陸部・農村部との格差が拡大し、結局政治経済的に成長の限界を迎えるということ。高速道路の整備などが重要になってくるため、やっぱり政治の良さが肝となる。

地理的にも政治的にも恵まれて成功したケースとして最初に思い浮かんだのは中国の深センだった。深センしか知らなかったけど、中国は他にもこういった第2都市をうまく発展させているらしい