SIerから転職するのが怖い

新卒入社したSIerをずるずると努め続けて7年目にもなっている。
何年も前から辞めたいと思いながら転職できなかった後悔と反省を兼ねて
どうしてできなかったのかを考えてみる。

## 保守的→革新的な会社へ
SIerで調整業務だったり文書作成を主にやってきたが、たまに設計作業と称して簡単なUMLを書くことがある。Webで調べ物をすると、今やっていることは車輪の再発明でしかなく、そんなことを拙い文章力で翻訳する作業でしかないのではと考えることがある。
そして、Web会社の技術ブログなどを見ていると、新卒数年みたいな若い人が理路整然とした技術解説をしていて、自分は到底通用するスキルを持っていない、時代遅れの人間になったと思う。
求められるレベルが高いのでは?という恐怖が一つの理由だ。

## 隣の芝生は青い
SIerは保守的な会社で、プログラムを作るのに多くの労力(=人月)をかける。技術者?を取替可能にし、均質で定量的に作業できるようにすることに多くのエネルギーを注いでいる(※個人の感覚です)。そうしてスケジュールというリスクに抗っている。
先人たちがそうやって積み重ねてきた結果が自分の会社だ。先輩たちが属人化したプロジェクトでデスマーチを繰り返し、自分で生み出したソースコードに苦しめられた中で生み出し、育て上げたシステムだ。
変革に迫られないのは、そうした既得権益に守られているからだと気づいているから、やっぱり転職することは怖い。

インターネット業界に転職したい、と漠然と思う理由は、革新的で創造的な仕事をして、結果を出せば出すほど自己肯定感を得ながら成長していくようなサイクルにあるように見えているからだ。(個人の感覚です。筆者はインターネット業界に精通しているなんてことはなく、インターネットで聞きかじったようなイメージを抱いています)

きっと転職したら、隣の芝生は青かったのだと気付かされる
「スピードを追求して競合に勝つ」「自分で書いたコードは自己責任」
卵を産まなくなった鶏はのように、スピードについていけない人間は絞め殺されてしまうのだろう(※勝手なイメージです)

## ジェネレーション/価値観の違い
時々思うのが、自分は昔の人が舗装した大きな道を歩いてきた、’普通の人’でしかないということ。
普通の理工系大学に進学して部活とバイトをそれなりにしつつ、早くからスーツを着て合同説明会に行き、リクナビで知った会社に入った。
例えばインターンしたり、学生起業や共同研究などで技術力・創造性・表現力を鍛えてきた人たちとの競争で勝てない。根本的に行動力で大敗しているのだ、という気持ちは転職をぼんやり考え続ける期間が長くなるにつれて大きくなっていく。

きっとリスクへの恐れが大きい方で、それも含めて自己分析の上入社した。
なのに今は結局将来のリスクに怯えている。自分自身の選択に責任を持てない負け犬なのだ。


なぜ転職したいのか
・代替可能で保守的な仕事が楽しくない
・それなりに技術が好きだが、一方で年数を重ねるに連れ、会社にはマネジメントとリスク管理能力を強く求められるにようになってきた(まぁこれは当たり前か)
・斜陽産業にいるので、会社としては縮小傾向にある。歳を重ねてから放り出されるのが怖い。そのためにもスキルをつけたい。
ライフシフトや転職の考え方のような本を読んで、伸びている業界に身を置いてみたい