シャルマの未来予測 を読んでみて 7

第七章は【インフレ】

 

インフレが経済成長を阻害する理由は、民衆の不満により政権の安定に大きく関わること、経済の先行きが見通せず投資が鈍ること、である。

低成長高インフレだった国として、ブラジル・インド・トルコなどが挙げられる。

回復のキーワードとしてインフレにブレーキをかける中央銀行の独立性が重要である。

 

一方のデフレの代表格は日本。長期的なデフレ・スパイラルにより消費に消極的になった。

ちなみにデフレは需要主導(=購買意欲の落ち込み)によるものは悪、供給主導(=技術革新など生産性増加)によるものは善とされている。

 

インフレやデフレと景気の先行きには相関があるので、株式・住宅・玉ねぎの価格を注視することは大切だというのが結論だった。